中華ゲーム見聞録:スチームパンクADV『Gear Puzzle: the inheritance of grandpa』発明家の祖父が残した謎を追う機械師の少年の冒険譚
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中華ゲーム見聞録」第56回目は、スチームパンクの世界を舞台にした機械師(エンジニア)の少年の冒険を描く謎解きアドベンチャーゲーム『Gear Puzzle: the inheritance of grandpa(歯輪迷局:記憶之鍵)』をお届けします。

本作はHunDong Studio(魂動)が開発し、2PGamesによって9月5日に早期アクセス版が配信されました。本作では絵本調の温かみのある手描きイラストによって、スチームパンクの世界が表現されています。

「スチームパンク」というジャンルですが、車や飛行機、冷蔵庫などの家電、果てはロボットやコンピュータまでもが蒸気で動くといった、産業革命時代がそのまま発展を続けたような世界観です。アニメ映画で言えば「天空の城ラピュタ」や「スチームボーイ」などが該当するかと思います。鋼鉄と蒸気に覆われたその世界観には、ノスタルジックなロマンがあります。


本作の内容ですが、ポイントクリック型の謎解きアドベンチャーゲームです。3級機械師の試験に合格したカール少年は、妹の誕生日を祝うために実家に戻ります。しかし家の門の前では悪党どもが待っており、借金のかたに家を明け渡すよう迫ってきます。カールは家族を守ることができるのか。さっそくプレイしていきましょう。

実家の前の悪党たち



ゲームをスタートすると、漫画のようなコマ割りでストーリーが展開されていきます。ある夜、悪夢を見て目を覚ますカール少年。「そういえばもうすぐ妹の誕生日だったな」と思い立ち、一度実家に戻ることにしました。


これまでカール少年は実家を離れ、親戚のジムおじさんのもとで機械師として働きながら勉強し、念願の3級機械師の試験に合格しました。画像の奥に見えるのカールの実家です(筆者的には立地が気になりますが)。スチームパンクらしく、建物は鉄で出来ていますね。家のあちこちには蒸気を送るためのパイプが張り巡らされています。


家の前ではラッパ銃を持った悪党らしき2人組の男がいました。「ヴィクターの旦那はこんなボロ屋敷を買ってどうするつもりなんだ」「つべこべ文句を言わずに仕事をしろ」と言い合っています。それから家に向かって「さっさと出てこい!いるのはわかってるんだ!」と怒鳴り付けました。


「出てくるまで石を投げて窓ガラスを割るぞ」と言い出す悪党たち。カールは急いで悪党たちのもとへ駆け付け、「いったい何の用だ」と聞きます。悪党いわく「この家はヴィクターの旦那が買い取ったんだ。さっさと荷物をまとめて出ていけ」とのこと。


立ち退きについては、すでに3日前から警告していたとのこと。それにカールの実家は多額の借金を抱えているようで、「家を売っても足りないから、妹も売ったらどうだ」と悪党たちは言い出しました。


すると前庭にいた実家の飼い犬が、悪党の一人に噛みつきました。悪党たちは犬を怖れ、またケガを手当てするため、いったん引き下がって病院へ行きます。この隙にカールは家の門をくぐります。


前庭にいた飼い犬のアヌビス。カールは、悪党を追い払ってくれたことを感謝します。もうすぐ食事の時間なので、あとで餌を持っていってあげましょう。

実家を探索!



ここから探索開始になりました。カーソルを動かし、気になるところをクリックして調べていきます。とりあえず家に入りましょう……と思ったら、ドアに鍵が掛かっていますね。


クリックする場所によっては、拡大してさらに詳しく調べられます。スチームパンクの世界では、犬小屋も鉄製ですね。それと画面奥の茂みに小人の人形が見えます。ゲーム中あちこちに落ちていて、おそらく実績と関係のあるアイテムのようです。


水を汲み上げるポンプでしょうか。そばの地面が黒く汚れています。何か埋まっているようですが、掘り出すための道具がありません。あとでまた来ましょう。


アイテムは画面右にある矢印をクリックすると一覧が現れます。鍵ですが、探すまでもなくすでに持っていました。さっそくこれでドアを開けましょう。使いたいアイテムをクリックしてから、対象の場所をクリックすることで使用できます。


玄関で「ただいま」を言うと、カールの母親が出てきました。編み物をしていたようです。母親は、借金を返せないことを心苦しく思っていますが、カールは「3級機械師の資格で給料も上がるから、どこか別の場所に引っ越そう」と言います。


カールたちは居間に移動します。妹のリヴは2階にいるとのこと。先ほど作ったクッキーがキッチンにあるので、リヴに持っていってやるよう頼まれます。その前に部屋を調べてみましょう。オブジェクトだらけで調べがいがありますね。


母親のそばにあった日記帳。11月27日に「明日はリヴの誕生日」と書かれています。ちなみに本作は中国語以外に英語をサポートしており、ゲーム中でもオプションで変更可能です。試しに英語にしてみたら、この日記もしっかり英語になっていました。本作には基本的に無駄な情報がないので、ここに書かれていることも謎解きに必要になってきます。


玄関を経由してキッチンに到着。スチーム冷蔵庫にスチームオーブンとスチーム尽くしな様子です。ここも調べられるものだらけですね。冷蔵庫の前にあるのは犬用のフードボウル。クッキーはオーブンの中でしょうか。


オーブンを開けるために、さっそく謎解きです。三つの円の外に「10」の文字が3つ。円は回転させることができます。しかしオーブンの中の3つのクッキーを手に入れても、2階の妹の部屋へ持っていくことができません。まだ条件が足りないようです。


テーブルの上にクッキーの並んだ盆がありました。先ほど入手した3つのクッキー(丸、三角、菱形)をここに並べればよさそうです。ただ並び方に法則がありますので、それに従わなければなりません。

妹からの頼まれごと



クッキーの入った盆を持って、玄関から2階へ。家じゅうパイプだらけですね。ロボット人形がぶら下がっている右側のドアがリヴの部屋です。リヴは目が見えないようで、戸口の横には杖が立てかけられています。


リヴは部屋の中にいました。カールが来たことは、足音で分かっていたとのこと。カーテンを締め切っているので、あたりは暗いです。とりあえずカーテンを開けて、外の光を入れましょう。


部屋が明るくなりました。カールは3級機械師に受かったことをリヴに伝えます。「給料が増えるので、これからはちょくちょく家に戻ってこられる」と言うと、リヴは喜んでくれました。

「それで誕生日プレゼントは?」と聞くリブ。しかしあろうことかカールは、プレゼントを買うのを忘れていました。リヴに怒られ、「それなら壊れたミュージックボックスを直して」と言われます。


リヴの部屋。音楽好きのようで、正面にあるのはスチームキーボードと思われます。右手の蓄音機みたいなのがミュージックボックス。ちなみにリヴの膝の上にいる猫は「スフィンクス」という名前です。


ミュージックボックスですが、起動させるためのクランクハンドルが抜けているようです。どこかにないか探してみましょう。


箱があったので調べてみると、パズルを解かなくては開けられないようになっていました。ガチョウとウサギのコマの位置を入れ替えるパズルです。コマは前に一歩進むか、コマをひとつだけ跳び越すか(跳び越した先が空いていれば)しかできません。手元にコインがある方は試しにやってみてください。結構悩みます。


箱に中に入っていた人形を入手。手にクランクハンドルを持っていますね。これを先ほどのミュージックボックスに使ってみましたが、音楽を奏でません。人形を動かすためのネジ巻きと、楽譜が足りないようです。


キーボードの下にあったサイドテーブル。上の引き出しはダイヤル式の鍵が付いていて開けることができません。点字の表は壁に貼ってあるので数字との対応は分かりますが、問題は4桁の数字が何かですね。ケーキの絵がありますが……。


サイドテーブルの下にある機械は、ミュージックボックス用の楽譜作製機のようです。数字を入力する必要があり、また楽譜を打ち出す紙も必要です。


すべてのアイテムを手に入れ、ミュージックボックスにセット。すると人形がクランクハンドルを回し、音楽が部屋中に広がりました。リヴも満足した様子です。


突然、大きな音が響き、部屋が激しく振動しました。リヴが言うには、地下から響いてきたとのこと。この家には地下室がありますが、先ほどまでそのドアは開きませんでした。何か変化が起こっているかもしれません。行ってみましょう。


地下室へとつながるドアの前には、カールの母親がいました。地震が起こったと思い、すぐに避難するようカールに言います。カールは「落ち着いて。振動は地下室からだ」と言い、ドアの中へと入っていきます。


ドアの奥は物置になっており、祖父が使っていた研究機材などが置かれていました。また地下室へとつながる穴もありましたが、暗い上に階段もないので入ることができません。いったい地下には何があるのか。そして祖父が研究していたものとは……。この続きはぜひとも自身の目で確かめてみてください。

やりごたえのあるパズルアドベンチャー


本作はスチームパンクの世界と味のあるイラストで、誰にでも楽しめるポイントクリックアドベンチャーに仕上がっています。謎解きやパズルは難しいものもありますが、理不尽ではないため(かならずどこかに手掛かりとなる情報があります)、よく考えれば解けるようにはなっています。ポイントクリックADV『Rusty Lake』シリーズなどが好きな方は楽しめるかと思います。


ただし早期アクセスのため、ストーリーは途中までで終わってしまいます。筆者はそこまでクリアしましたが、だいたい3時間ぐらいかかりました(謎が解けるかどうかでプレイ時間はかなり変わると思いますが)。

現在のところ中国語と英語だけで日本語サポートはありませんが、謎解き部分については語学力はそれほど必要ないかと思います。ただストーリーが分かった方が本作の世界観に浸ることができるので、今後の日本語サポートを期待したいと思います。

製品情報



※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国の歴史ものを書いている作家。母は台湾人。人生の大半を中国と台湾で過ごす。中国の国立大学で9年間講師を勤め、現在台湾在住。シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら
《渡辺仙州》
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